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湿度_サムネ.jpg

2026年07月01日

ギター

音楽家なら知っておきたい!湿度と機材の関係性

◼︎はじめに 

最近、気温がだんだんと上がってきて、湿度が高くムシムシすると感じる日も多くなってきたのではないでしょうか。
日本は夏になると湿度が高くなり、冬になると転じて乾燥する国です。
人間にとって過ごしにくくなるだけでなく、湿度は機材にも大きな影響を与えています。湿度を適切に管理しないと、大事な機材が使いにくくなったり、場合によっては故障したりしてしまうかもしれません。
大切な機材を長く使っていくためにも、今のうちに湿度と機材の関係性について知っておきましょう!


◼︎ギター・ベースなどの竿物楽器

ここから先は、楽器ごとに湿度が与える影響と、その対策を見ていきましょう。

まずは竿物楽器についてです。

・湿度:45~55%
竿物楽器にとってちょうどいい湿度と言われています。
木材が適度な水分を含み、竿の状態を保持しやすい湿度です。


・湿度:55%以上
湿度が高くなると、木材が水分を含みすぎて膨張し、ネックが逆反りしていきます。
また、弦やフレットも錆びやすくなり、その状態のまま弾いているとフレットがどんどん削れてしまいます。


・湿度45%以下
逆に湿度が低くなっていくと、木材が乾燥して縮み、ネックが順反りしていきます。
木材が縮むことでフレットのバリも目立つようになり、最悪の場合、指板や塗装が割れてしまうこともあります。


<対策>
竿物の湿度管理には、湿度調整剤というものがおすすめです。
このアイテムは、湿度が高い時は湿気を吸収し、低い時は水分を放出してくれます。
いつも持ち運びしているケースや、家のハードケースにこれを入れておくだけで、楽器にとってよい湿度に調整してくれます。
また、乾燥する時期は、弦交換のタイミングで、レモンオイルなどで指板の清掃と保湿を行うことも忘れないようにしましょう。
湿度_写真1.jpg


◼︎コンデンサーマイク

コンデンサーマイクは、一般的なダイナミックマイクに比べ繊細なマイクとされていますが、それは外的な衝撃だけでなく、湿度にも弱いです。

・湿度:40~50%
コンデンサーマイクの保管に適した湿度です。


・湿度:55%以上
コンデンサーマイクは特に多湿な環境に弱いです。
マイクの中には、ダイアフラムと呼ばれる、音の空気信号を電気信号に変換するための薄い金属板が入っています。
そのダイアフラムが非常にデリケートで、空気中や歌うときの息に含まれる水分が付着することで、サビやカビの原因となります。
水分が付着しやすい環境のまま使用していると、マイクにノイズが乗ってしまったり、最悪故障したりしてしまうこともあります。


・湿度:30%以下
乾燥しすぎる環境も、コンデンサーマイクにとってはあまりよくありません。
乾燥は静電気を引き起こしたり、ゴム部品の劣化につながったりするので、適度な湿気を保つことも大切です。


<対策>
マイクの保管には、デシケーターと呼ばれる防湿庫が適しています。電源をつないでおけば湿度を一定に保ってくれるので、中に入れておくだけで湿度管理ができます。
値段を抑えたいという方は、ジップロックなどの密閉できる容器の中に、乾燥材と一緒にコンデンサーマイクを入れることでも、湿気からマイクを守ることができます。
ただ、乾燥させすぎもマイクにとってはよくないので、注意が必要です。
また、コンデンサーマイクを使う際は、録音が終わったらデシケーターや容器にいれることを心掛け、ケーブルをつないだまま部屋に放置することはないようにしましょう。
湿度_写真2.jpg


◼︎管楽器

管楽器も湿度の影響を大きく受ける楽器です。
特に、大部分が木でつくられている木管楽器は、より注意して湿度を管理していく必要があります。


・湿度:45~55%
管楽器にとって適した湿度環境です。


・湿度:60%以上
木材が水分を得ることで膨張していきます。特に「タンポ」と呼ばれる、管体に空いている音孔(トーンホール)を塞ぐためのパーツが膨張していき、キィがうまく動かなくなったり、息が音孔から漏れたりしてしまいます。
また、楽器内部の水分量も増えるため、カビが繁殖しやすい環境となってしまいます。


・湿度:40%以下
乾燥は木材の収縮を引き起こし、そのまま放置してしまうと管体のひび割れに繋がります。
また、パーツをつなぎ合わせる接続部分(ジョイント)がきつくなったり緩くなったりすることもあります。


<対策>
管楽器の保管の場合にも、湿度調節剤を使用することがおすすめです。
ケースの中に楽器と一緒に入れておくことで、ケース内を適度な湿度に調整することが可能です。
また、楽器を吹いたあとは、必ず水抜きとスワブを通し、管体内に水分が残らないように徹底しましょう。


◼︎部屋の湿度を適切に管理するためには 

楽器ごとに湿度が与える影響とその対策を見てきましたが、なんといっても、まずは部屋の湿度を一定に保てる環境を作ることが、一番の対策と言えるでしょう。
そのためにも、部屋に湿度計を置き、数値で湿度を確認できるようにし、加湿器・除湿器を利用して、湿度を適切に管理していきましょう。
場合によってはエアコンの除湿機能を使うのもよいかもしれませんね。
その際、加湿器・除湿器や、エアコンの風は楽器や機材にとってあまりよくないので、直接風が当たる位置には置かないように注意しましょう。


◼︎ 最後に

いかがでしたでしょうか。
日本は1年を通し湿度が大きく変化するため、湿度管理が難しく、調整が面倒だと思うかもしれません。ですが、湿度を適切に保つことは、楽器を守ることだけでなく、自分自身が過ごしやすく、健康でいられる環境を作ることにもつながります。
自分自身と機材を守るためにも、今回挙げたことを実践して、適切な対策ができるようにしていきましょう!