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2021年05月28日

ロックギターの定番!ギブソン(Gibson)レスポールとは|サウンドスタジオNOAH

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-はじめに

今回は「ギターの王様」と呼ばれる、GIBSON レスポールについて解説します!
近年では音楽系のアニメや漫画でのレスポール登場率が高く、気になっている方も多いのではないでしょうか?
レスポールには様々な種類があり、多くのギタリストに愛されています。


■ 「ロック=レスポール」とも言われるレスポールの歴史

ロックの歴史はレスポールとともにあると言っても過言ではありません。


1950年代、内部に空洞がないタイプのギター(ソリッドギター)のシェアをとっていたFenderに対抗する形で、Gibsonはジャズ・ギタリストのレス・ポール氏の名を冠したモデルを市場に投入しました。
発売当初は人気が得られず、1960年代に入り一度製造が打ち切られてしまうものの、ロック音楽の普及とそれに伴い登場したエリック・クラプトン、ジミーペイジ、ジェフ・ベックなどの人気ギタリストたちがレスポールを使用し、人気が再燃。
50年代後半に生産されたヴィンテージのモデルは、現在では中古市場でかなり高額な値段で取引され、中でも「バースト」と呼ばれる1959年製は数千万円の価値がつくこともあります。
1980年代にはGuns N' Rosesのスラッシュの使用によってレスポール人気は絶頂を迎え、現在ではFenderのストラト・テレキャスに並ぶ人気ギターとなっています。

■ レスポールの種類(モデル)

レスポールには様々な種類があります。


レスポール・スタンダード

その名の通り、最もスタンダードなタイプのレスポール。
1950年代初頭に初めて登場したレスポールは、金色のボディが鮮やかな「ゴールドトップ」で、その後50年代の終盤にはボディの木目が目立つタイプに移行していきます。
その50年代終盤から、後述する他のモデルと区別するため、「スタンダード」と呼ばれるようになりました。
現在では、軽量化やロックペグ化、ネック形状の薄い60sなど仕様変更が施されたものもあり、現代的な仕様となって生産・販売され続けています。


レスポール・トラディショナル

先述のレスポール・スタンダードが現代的な仕様に変更されているのに対し、こちらのトラディショナルは50年代から続く伝統的な仕様に沿って生産・販売されています。


レスポール・ジュニア

発売当初、高額ゆえに「高嶺の花」状態であったレスポールを、安価に手に入れられるようにと生産されたのがレスポール・ジュニアです。
コストを抑えるためにピックアップはP-90が1基、ボディ材はマホガニーのみでトップのアーチ加工はなし、装飾類も最低限という仕様になっています。
これらの仕様から、従来のレスポールとは違ったハリのあるやや暴れ気味のサウンドが持ち味で、主にロック・パンク系のギタリストに好まれています。


レスポール・スペシャル

レスポール・ジュニアのグレードアップ版のような形で生産されたレスポール・スペシャルは、フロント部にP-90が増設され、従来のシングルカットからダブルカッタウェイ仕様になっています。
これにより、ジュニアと比較すると幅広い演奏表現が可能となり、ハイフレットの演奏製も向上しています。


レスポール・スタジオ

もともと「レスポールを安価に提供する」というコンセプトから登場したレスポール・ジュニアやレスポール・スペシャルが、独自の仕様故に従来のレスポールとはまた違ったモデルとして人気が確立していったため、本来のコンセプトに沿ったモデルとしてレスポール・スタジオが開発されました。
レスポール・スタンダードの仕様を基にして、装飾類を最低限に。トップのアーチも控えめとなっています。
これらの方法でコストダウンが図られ、本格的なサウンドながら、学生やエントリーユーザーでも手の届きやすいレスポールとして販売されています。

■ 特別なレスポール?「レスポールカスタム」とは

ここまでご紹介したスタンダードなタイプのレスポールや、コストダウンによる安価なレスポールとは異なり、装飾や仕様面など高級路線で作られたのがレスポール・カスタムです。
黒や白の特徴的なボディカラー・派手な装飾類からなるルックスが人気で、主にハードロック系ギタリストに好まれる傾向にあります。


■ レスポールといえばこの人!有名ギタリスト

現在活躍しているギタリストの中で、レスポール使いとして著名なのはGuns N' Rosesのスラッシュです。
1987年にデビューし、レコーディング・ライブで一貫してGIBSONのレスポールを使用。
多くのギタリストに影響を与え、現在でも自身のシグネチャーモデルを手に活動し続けています。


また、Aerosmithのジョー・ペリーもレスポール・ユーザーとして有名です。
こちらもGIBSONから自身のシグネチャーモデルを使用し、現在でも活動を続けています。


-終わりに

ここまでご紹介したように、伝統的なレスポールの仕様を引き継いだモデルや、独自の仕様のモデルまで、幅広いラインナップとなっています。
ぜひお気に入りのレスポールを見つけてみてください!!