2026年02月05日
レンタルスタジオ
ベースの横にあるDI(ダイレクトボックス)って何?
◼︎ はじめに
リハーサルスタジオやレコーディングスタジオ、ライブハウスなどで、ベースアンプの近くに置かれた小さな鉄の箱にシールドを繋ぐよう指示された経験はありませんか?
「アンプがあるのに、なぜわざわざ箱を経由するの?」と思うかもしれませんが、実はあの箱、「DI(ダイレクトボックス)」こそが、バンド全体のサウンドを支える重要な機材となっています。
今回はそんな 「DI」 についてご紹介します!
1. 役割は、ベースの信号をミキサーに届けるための変換器
ベースから出る電気信号は、実はとてもデリケートで不安定な「ハイ・インピーダンス」という状態です。
そのまま長いケーブルでミキサー(PA卓)まで送ろうとすると、ノイズが乗りやすく、音も痩せてしまいます。
そこでベースとDIをシールドで接続するとベースの信号を、ノイズに強く長距離伝送に適した「ロー・インピーダンス」という状態に変換してくれます。
「ベースの声を、ミキサーが聞き取りやすい言語に通訳してくれる機械」だと考えると分かりやすいです。
2. 「アンプの音」 と 「外に出る音」 を分ける分岐点
ライブハウスやレコーディングでは、ステージ上のアンプから出ている音とは別に、DIを通った「クリアなベースの音」を直接ミキサーに送っています。
•アンプの音: 足元のモニターや、演奏者のテンションを上げるための「空気感」を作る音。
•DIの音: 客席のスピーカーから流れる、芯がはっきりした「ボトム」を支える音。
この2つを混ぜる(あるいはDIの音をメインにする)ことで、爆音のドラムやギターに埋もれない、輪郭のあるベースサウンドを客席に届けることができるのです。
3. スタジオノアで見かける「定番モデル」を知っておこう
スタジオノアでもレンタル可能なDIをご紹介します!(店舗によってレンタルしていない物もございます。)
名前だけでも知っておくと、玄人感が出ます!!
•COUNTRYMAN(カントリーマン) 「Type85」

圧倒的な耐久性を誇り、戦車に踏まれても壊れないと言われるほどの定番モデルです。音に余計な色付けをせず、ベース本来の音を真っ直ぐにミキサーへ届けてくれます。
迷ったらこれ、と言われるほどエンジニアからの信頼も厚い一台です。
アクティブDIの代名詞として、長年プロの現場を支え続けています。
•BOSS(ボス) 「DI-1」

日本のスタジオで最も見かける、青いラインが特徴的なロングセラー機です。
頑丈な作りと、電池とファンタム電源の両方で動く利便性の高さが魅力です。
低域から高域までクセのないフラットな音質で、どんなジャンルの楽曲にも馴染みます。迷わず操作できるシンプルなスイッチ配置も、初心者には嬉しいポイントです。
•Radial(ラジアル) 「J48」

近年、多くのプロが愛用している高品質なアクティブDIです。
内部で高い電圧に昇圧して処理を行うため、楽器のダイナミクスを損なわず、非常にクリアで力強いサウンドを出力します。
歪みにくく、高出力なベースやアクティブ回路の楽器でも安心して使用できます。
右側にある「Merge」スイッチなど、多機能な点も現代的なニーズに応えています。
•SANSAMP(サンズアンプ) 「Bass Driver DI」

こちらは「プリアンプ」としての機能がメインですが、DIとしても超定番のモデルです。
独自の回路によって、真空管アンプのような太く荒々しい歪みを加えることができます。
足元で音色を作り込み、そのままPAへ送れるため、多くのベーシストの相棒となっています。スイッチ一つで「ベースらしい音」が作れる、魔法のような箱です。
◼︎ おわりに
いかがでしたでしょうか?
DIは、派手なエフェクターのように劇的に音が変わるものではありません。
しかし、DIがあることでプロのような「太くてクリアな低音」を観客に届けることが出来ます。
次にスタジオノアをご利用の際は、是非レンタルしてお試しください!