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2017年09月04日

個人練習、アンサンブルなどのリハーサルからその日の練習内容を簡単に録音ができる【ピアノスタジオとは?】

【ピアノスタジオとは】

ピアノスタジオとは、ピアノのリハーサル専用のスタジオで、グランドピアノやアップライトピアノが常設されている防音設備の整ったレンタルスタジオです。周りに音がもれる心配もないので、時間を気にする事なく気持ちよく練習することができます。またピアノスタジオはピアノ本来の音響性能を重視した空間としてつくられているので、微妙な音色も的確に表現でき、質の高いリハーサルを行う事ができます。


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【常設されているグランドピアノとアップライトピアノの違い】

グランド・ピアノは様々な楽器の中でも大きなもの。屋根を開けると弦の張られた内部が見えます。その構造上、充分に共鳴の得られる、天井の高い広い部屋に設置することが理想的です。その大きさから主に「コンサート・グランド」(全長がおおよそ2.2mから3m)、「パーラー・グランド」(おおよそ1.7mから2.2m)に分けられます。


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長い弦を張った長いピアノの方が響きがよく、弦のインハーモニシティ(非調和性)が小さくなります(インハーモニシティとは、倍音の周波数の、基本周波数の整数倍からの遠さのこと)。縦幅の短いピアノは、弦が短く、太く、固いため、弦の両端が振動しにくくなり、高い倍音に大きな影響が出ます。
コンサート・グランドでは弦長があるため短いピアノよりも自由に振動でき、倍音が理想に近くなります。ただし、フルサイズのコンサート・グランドは高価でもあるため、専用ホールなどでの演奏会で用いられます。学校の体育館や講堂、音楽室、ホテルなどのロビー、小規模なホール、家庭などにあるグランドピアノはおおむね小型のものとなります。

アップライト・ピアノは、縦長の四角い形をした場所をとらないタイプのピアノ。学校の音楽室や、公民館、または一般家庭などでよく見かけます。フレームや弦、響板を鉛直方向に配し、上下に延びるように作られていますが、人によっては「無理をした形状」と思う方もいらっしゃいます。グランド・ピアノでは、ハンマーが反動と重力によって自然な動きで下に落ちるのに対し、アップライトの前後に動くハンマーでは、バネの力に多くを依存するため反応があまりいいとは言えないという意見もあるからです。


【世界の代表的なピアノメーカー:スタインウェイ・アンド・サンズ】

スタインウェイ・アンド・サンズは、1853年に1853年にニューヨークで設立されたピアノ製造会社です。ベヒシュタイン、ベーゼンドルファーと並び、世界の三大ピアノメーカーの一つと言われています。
弦の振動をピアノ全体に分散し響かせる設計により、楽器全体から豊かな音を出せ、特に大きなホールにおいても充分な量のきらびやかな音を響かせることができます。また整調、整音により幅広い音色を持たせられるため、クラシックやジャズに限らず、幅広いジャンルに対応でき、多くのホールや録音スタジオで選ばれています。
さらに筐体の強度が高いことから調律が安定し、古くなっても調整することによって演奏可能な状態に再生することができ、寿命も長いのも特色の1つである。


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【ピアノスタジオでのリハーサルとは】

ピアノのリハーサル場所には学校、一般家庭、個人教師の教室、ピアノスタジオなどがあります。多くの人が学校や、一般家庭で練習しますが、社会人や、家にピアノがない、もしくはデジタルピアノしかないという環境の方はピアノスタジオをレンタルして、リハーサルをします。都内には複数のピアノ練習スタジオが軒を連ね、コンクール前や、音大受験のシーズンにはピアニストでいっぱいになったりします。
実際にリハーサルを行うピアノスタジオを選ぶ時の基準は、常設のピアノの種類はもちろん、音の鳴り、中には「安いから」という理由で選ぶ方もいるでしょう。ピアノの種類によっても音は違いますが、音が心地よく響くスタジオ空間かどうか、というのも重要です。特にグランドピアノはそもそも天井が高い場所での演奏を前提とした楽器であるため、天井高を重視する人も多いです。


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おすすめするスタジオ選びの基準は、
1.専属の調律師が定期的に調律をしているかどうか
2.ピアノ自体が清潔にメンテナンスされているか
3.練習した音ができるだけ簡単に録音できる環境があるか
の3つになります。2と3は実際に行ってみないとわからない部分もありますが、1の定期的な調律、というのは予約の時点で確認することができますので、ぜひトライしてみてください。


【ピアノスタジオでの録音方法】

ピアノスタジオはほとんどの場合、レコーディング用マイクが常設されていて、その日のリハーサル内容を簡単に録音することができるので、練習する音を録音してその場ですぐ聴くことができます。今では多くのピアノスタジオがCDRやMP3などに録音できる機材をそろえています。
デッキの使用方法がわからない場合にもピアノスタジオには常駐しているスタッフに質問することができるので、安心してリハーサルに集中する事ができます。
CD発売用の音源制作をお考えの方や、さらに良い音質で録音したい場合はレコーディングスタジオからエンジニアを派遣してのピアノレコーディングすることで、ハイクオリティな録音がピアノスタジオで行えます。


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【個人練習からアンサンブルまで用途に合わせたスタジオ選び】

ピアノは基本的にはソロ楽器と言って差支えなく、多くの人がピアノスタジオを個人練習で使用します。家庭での個人練習とは違い、ピアノの種類を選ぶことができます。音楽の響きもよいピアノスタジオでは、ピアノのもつ繊細な音の違いを感じながら充実した質の高い個人練習ができます。


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もちろん、他の楽器とのアンサンブルでの利用も可能です、その際はリハーサルに必要な広さが求められます。広さもですが、天井の高さによって使用できない楽器もありますので、予約の際に、どういった編成でリハーサルをするのか事前にピアノスタジオに確認することをオススメします。


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