IMG_9702.jpg

2023年12月25日

時代を彩る新世代アンプ、Kemper Profiling Amplifierに迫る

■はじめに

遡ること20年ほど前、各メーカーから既存のギターアンプをモデリングしたサウンドを搭載したフロアマルチ・ラック機材がリリースされ始めました。
とはいえサウンドは実機のアンプを鳴らした時の生々しさとは程遠く、実戦投入するギタリストは僅か。
デモテープ作成時の簡易的な使用などにとどまっていました。

2010年代に入り、新たなモデリング技術を確立し、アンプ・モデリング機材の市場に新規参入するメーカーが増加しました。
モデリング技術の進歩を背景に熾烈な開発競争が進み、実機と比較しても遜色ないサウンドを実現した機種が多数登場しました。

その中で、「アンプ・モデリング」の技術とは一線を画した製品も登場します。
「プロファイリングアンプ」つまり実機のアンプサウンドそのものをキャプチャーしプロファイリング(解析)、本体内に取り込んでしまうという技術です。

今回の記事でご紹介する「Kemper Profiling Amplifier」は、まさにその代表格・筆頭として知られている製品です。
サウンドクオリティもさることながら、機能面など含めスタジオからホール・アリーナ〜スタジアム規模の会場まで対応できる実戦向きの機材となっており、登場から世界中の多くのギタリストが使用。
今やギター関連機材を語る上で外せない存在となりつつあるKemper Profiling Amplifierをご紹介していきます!

■モデリングアンプ、プロファイリングアンプとは?

「モデリング」と「プロファイリング」、どちらも実在のアンプをリアルに再現するという点では共通していますが、そのサウンドの組み立て方が全くもって異なります。

「モデリング」は従来の機材のように、アンプ内部の回路や、プリ部・パワーアンプ部のトランジスタや真空管のようなパーツがサウンドに与える影響などを緻密に再現し、対象のアンプサウンドを「1から組み立てて再現する」というイメージ。

対して「プロファイリング」は実機のアンプにKemper独自のテストトーンを流してマイクで集音、Kemper本体に取り込むことで、実機のサウンドを細かい部分まで抽出し、本物と聞き分けのつかないレベルのハイクオリティなサウンドとなります。

■唯一無二のプロファイリングアンプ、Kemper Profiling Amplifier

先述のように、他のギタープロセッサーとは異なる方式でギターアンプのサウンドを再現しているKemper。
独自の方式でキャプチャーされたアンプサウンドは「リグ」と呼ばれ、そのデータは世界中のユーザーが共有可能です。
つまり、「入手困難なビンテージの激レアアンプ」「著名アンプビルダーによって改造されたアンプ」のサウンドなども簡単に入手して自宅やステージで活用できるという優れものなのです。
また、ギターサウンドをKemper1台でトータルで作れるよう、歪み系や空間系などのエフェクターも搭載されており、ライブ向けの設定機能と専用フットスイッチを活用することで自在にコントロール可能です。

■最後に

ギタープロセッサー界の中心的な存在として、登場から10年以上経った現在も変わらず人気のKemper。
機能アップデートも頻繁に行われており、いまなお進化を続ける機材なのです。

ご紹介したKemper Profiling Amplifier、サウンドスタジオノア中野店で無料レンタルが可能です。
是非スタジオで鳴らしてみて、別格のサウンドクオリティを体感してみてください!