2025年08月09日
ギター
JC-120はなぜリハスタの「定番」なのか?その歴史と魅力に迫る!
▪︎はじめに
スタジオノアではもちろん、ライブハウスのステージ等でも、誰もが一度は目にしたことがあるであろう、Rolandの「JC-120」、通称「ジャズコ」。1975年の発売以来、基本的な設計を変えることなく、今日もなお多くの音楽シーンを支え続けています。
なぜJC-120は、これほどまでに日本のスタジオの「定番」として君臨し続けているのでしょうか。その歴史を紐解きながら、多くのギタリストに愛される理由を3つのポイントで掘り下げていきます!
▪︎圧倒的な信頼性:壊れない「スタジオの働き者」
JC-120がスタジオやライブハウスの定番機材として採用される最大の理由の一つが、その驚異的な「耐久性」です!
JC-120は、当時主流だった真空管アンプとは異なり、熱や衝撃に強く、メンテナンスが容易なトランジスタ回路を採用しています。
不特定多数のギタリストが、様々なセッティングや奏法で酷使するスタジオ環境において、いつでも安定して同じ音質を保てることは、運営側にとって非常に重要です。「故障が少なく、維持費が抑えられる」という実用性の高さが、JC-120を日本の音楽スタジオにおける不動の地位へと押し上げたのです!
▪︎「JCクリーン」:ギタリストの個性を映し出す無垢なキャンバス
JC-120のサウンドを語る上で欠かせないのが、「JCクリーン」と称される、透き通るようなクリーンサウンドです!
その名の通り「ジャズ・コーラス」というモデル名は、ピュアでクリーンなサウンドを目指した開発意図が込められています。
このアンプは、真空管アンプのような温かみや歪みを加えるのではなく、ギター本体やエフェクターが作り出した音を忠実に、ありのままに出力します。
その「クセのなさ」が、自分の音作りを客観的に確認したいギタリストにとって、「基準器」のような役割を果たしています。
エフェクターを多用して多彩な音作りをする現代のギタリストにとって、JC-120の素直なサウンドは、自由な音作りを可能にしてくれます!
▪︎唯一無二の「空間合成コーラス」
JC-120を象徴する機能が、世界で初めてアンプに搭載された「ステレオ・コーラス」です!
1975年の発売当時、アンプに高品質なエフェクトが内蔵されていることは非常に画期的でした。
JC-120のコーラスは、左右2つの独立したアンプとスピーカーを使い、片方からはギターの原音(ドライ音)を、もう片方からはピッチを微妙に揺らした音(ウェット音)を出し、それらを空間で混ぜ合わせる「空間合成コーラス」という独創的な方式を採用しています。

これにより、他のどのエフェクターでも再現が難しい、立体的で美しい広がりを持ったサウンドが生まれるのです。
この唯一無二のコーラスサウンドは、The Policeのアンディ・サマーズやメタリカのジェイムズ・ヘットフィールドといった海外のトップアーティストをも魅了し、JC-120の名を世界に轟かせました!
▪︎最後に
Roland JC-120は、「圧倒的な耐久性」、「ギタリストの個性を引き出す素直なクリーンサウンド」、そして「世界を魅了した画期的なコーラス」という三つの大きな魅力によって、日本のリハーサルスタジオにおける「定番」としての地位を確立しました!
発売から半世紀近く経った今でも、その基本設計を変えずに生産され続けているという事実が、その完成度の高さを物語っています。
次にスタジオノアでJC-120の前に立った時は、その歴史に思いを馳せながら、改めてそのサウンドと向き合ってみてはいかがでしょうか?