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2021年01月20日

スネアのシェル素材の特徴と選び方|サウンドスタジオノア

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-はじめに

ドラムはドラムヘッド(皮)やフープ、スナッピー、シェルなど様々なパーツが複合的に組み合わさっており、その1つ1つが音質に大きな影響を与えます。
その中でも、今回は「シェル」について解説していきます。


■ ドラムの「シェル」とは?

「シェル」と呼ばれるのは、いわゆる胴の部分です。
この部分の素材によってドラムの音は大きく変化します。


■ シェルの素材の種類と特徴を知ろう

シェルで使用される素材は大きく「木製」か「金属製」に分けられます。
サウンド面ですが、ざっくりと「木製は柔らかい音」「金属製は硬質な音」と言われます。
また、木製・金属製の中にも種類があり、音質の違いがあります。


【木製(ウッドシェル)】

・メイプル 硬めの木材で、明るく存在感のあるサウンドです。
・バーチ 低域の太さが際立ち、木製シェルらしい温かみが感じられます。
・マホガニー 木材の性質として柔らかく、それがそのままサウンドにも反映され、柔らかい音です。


【金属製(メタルシェル)】

・スチール しっかりとしたアタック感があり、アンサンブルの中での抜け、存在感も抜群です。
・アルミ 金属らしい明るさを持ちつつも、やや大人しい印象のサウンドです。
・ブラス 鋭いサウンドで、サスティンも豊富です。


■ シェルの厚みが変わると音はどう変わるのか

木製・金属製ともに、シェルの厚みもドラムによって異なります。薄いシェルだとやや落ち着いたサウンドで、ヘッドなど他のパーツの影響も加わった、太鼓トータルでのサウンド傾向が顕著となります。
逆に厚いシェルの場合、アタック感強めのパワフルな音色になりやすく、明瞭さが際立ったサウンドとなります。
また、歪みや割れが起きにくいなどの耐久性の面でもアドバンテージがあります。


■ ジャンル別!オススメのスネアドラム

・ポップス

「YAMAHA LNS1455」
ウッドシェルの定番スネアです。
シェル素材はオークという木材で、木製らしい音の柔らかさと軽快さを感じられます。


・ロック

「Ludwig LM400」
アルミにメッキ処理を施したシェルで作られており、金属らしい硬質なサウンドを持ちつつも音の柔らかさも併せ持つバランスの良さが特徴。
ロックに限らず多くのドラマーに愛用され、「名器」と呼ばれる超定番スネアです。


  -終わりに

  今回ご紹介したスネアは、これから1台目を買ってみよう! という方におすすめの物です。
楽器店やリハーサルスタジオに行った際にご紹介したスネアがあったら、是非試打してみて、他のスネアも含めて選ぶ際の基準にしてみてください!