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2022年04月02日

初心者ドラマー必見!キックペダルの選び方|サウンドスタジオノア

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■ キックペダルとは

ドラム演奏で最も重要な部分の一つが、ビートの土台となるバスドラムです。
バスドラムを鳴らすには、専用のペダルを使用します。
それが今回解説するキックペダルです!
キックペダルの種類や特徴、自分に合ったペダルの選び方について解説していきます。

■ 自分のキックペダルを持ち込む理由

スタジオやライブハウスに常設されているキックペダルは、オーソドックスな仕様の製品であることが多く、人によっては「もう少し軽い動作の方が良いかな...」「跳ね返りのスピード感がもう少し欲しい...」など感じることもあります。
そして、理想的な挙動でない故に、「バスドラムの音量がいつものように出せない」「音量や音色が不均等になってしまう」「リズムが崩れてしまう」などの状況に陥ってしまうことも考えられます。
そのため、自分のキックペダルを持ち込んで練習やライブに臨むドラマーが多いのです。

■ キックペダルの選び方

1. シングルかツインか

キックペダルは大きく分類して、シングルペダル・ツインペダルの2種類となります。
シングルペダルはジャズやポップスなど、「ドコドコ」とバスドラムを連打する事が少ないジャンルであれば、シングルペダルを選んで問題ありません。
逆に、ロックやメタルなど、バスドラムを連打するような演奏スタイルにはツインペダルが適しています。
ツインペダルは、奏者から見て左側のフットボードを左足で踏む事で、ビーターを動かす仕組みとなっています。

2. ドライブ方式

キックペダルの挙動に大きな影響を与えるのが、ドライブ方式です。
フットボードの動きをビーターの動きに反映させるための方式が、大きく分けて3つ存在します。
・チェーンドライブ
現在生産されているキックペダルに最も用いられている方式です。
自転車に使用されているようなチェーンで動作させる仕組みです。
1本のみで動かすシングルチェーンだと軽めの動作で、2本で動かすダブルチェーンだと、重めながら安定した力伝導となります。

・ベルトドライブ
ベルトタイプのドライブ方式も存在します。
チェーンドライブと比較してパワー感が少なく音量は出しにくいものの、軽快な踏み心地となります。

・ダイレクトドライブ
チェーンやベルトと異なり、文字通りフットボードとビーターが金属パーツでダイレクトに付いているため、踏んだ感覚がそのままビーターに伝わるようなイメージです。
繊細な表現を求めるドラマーにはピッタリです。

3. メーカー

現在キックペダルを生産している主なメーカーは、Pearl・DW・TAMA・YAMAHAです。
各メーカーとも製品にバリエーションをもたせて展開していますが、中でもPearlのペダルは多くのパーツが交換可能なので、好みに合わせて幅広くカスタマイズできます。
また、DWのペダルは高い安定性とパワー感、TAMAのIRONCOBRAはスピード・パワーのバランスの良さに定評があります。

4. 値段や見た目

各メーカーとも、機能面や演奏性に優れたハイエンドモデルから、上位機種の演奏性は保ちつつコストパフォーマンスに優れたモデルまでラインナップしています。
また、フットボードのデザインなど、見た目のカッコよさで選ぶのも良いでしょう。

■ 使ってみて選ぶのが一番!

キックペダルはドラマーによって好みが分かれやすく、製品レビューなどの評価だけを見て購入すると、後から使ってみて「自分の好みとは違った」ということも多々あります。
実際にスタジオや楽器店で試打してから自分の好みに合ったものを購入するのがおすすめです!