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2025年11月13日

ベース

ベーシスト必見!アンプと楽器を繋ぐ「シールドケーブル」を知ろう!

【はじめに】

ベーシストの皆さん、シールドを「ただのベースとアンプを繋ぐ線」だと思っていませんか?
実は、シールドはベースの音色や迫力、アンプの性能を引き出すための重要な要素であり、妥協してはいけない機材の1つです。
本記事では、特にリハーサルスタジオやライブ環境で音作りの質をワンランク上げるために知っておきたい、シールドの長さやメーカーによる音響特性の違いを解説します!

(1)長さが音質を左右する:シールドの「静電容量」

シールドによる音質変化の最大の要因は、ケーブルが持つ「静電容量」です。
静電容量とは、電気信号を一時的に蓄えてしまう電荷の量のことで、一般にケーブルの長さが長くなるほど容量も高くなります。

・音質への影響:高音域の減衰(ハイ落ち)
静電容量が高いシールドを使うと、信号が通過する際に特に高音域が削られやすくなります。
これは「ハイ落ち」と呼ばれ、音がこもったり、輪郭がぼやけたりする原因となります。

・リハスタでの最適な長さ
リハスタでは、演奏中に移動することを考慮して長めのシールド(5m~7m)を選ぶ人が多いですが、音質を優先するなら、不必要に長いシールドは避けるのが鉄則です。
取り回しと音質を両立する5mがベターです。

(2)定番3大メーカーが持つ「音のキャラクター」

音質への影響は構造だけでなく、各メーカーが意図的に設計した「音のキャラクター」に強く表れます。
楽器店で購入しやすい、定番3社の傾向をご紹介します!

画像①(比較表).jpg

BELDENは、高音域を適度に抑えることで中低域の存在感を際立たせています。
この要素が、ベーシストが求めるロックサウンドに絶妙にマッチする要因です。

(3)ハウリング対策にもなる「シールドの構造」

シールドの外部ノイズ対策の構造も、音のクリアさに影響します。

・編組シールド:ケーブルの内部や外部を、金属線(主に銅線)を網目状に編み上げたシールドです。
ノイズ耐性が最も高く、シールド効果が抜群です。
しかしケーブルが硬くなりやすいです。

・スパイラルシールド:電線や機器の周囲に電磁波ノイズを遮断する金属製の線を螺旋状に巻きつけたシールドです。
柔軟で取り回しが良いですが、ノイズ耐性は編組にやや劣ります。

実践的なトラブルシューティング
もしリハスタで原因不明のノイズやハウリングが発生した場合、シールドを交換してみるのは有効な対処法の一つです。
ノイズ対策が施されたシールドを使うことで、アンプやPAへの不要な外来ノイズの混入を最小限に抑えられます。


【終わりに】

いかがでしたでしょうか?
シールドは、ベース本体、エフェクター、アンプという長大な信号経路の「橋渡し役」です。
特にリハスタでレンタル機材を使う場合、自分のシールドを持ち込むことは、自分の求める音色を再現するための確実なステップとなります。

「CANAREでベース本来の音を知る」

「BELDENでパワフルさを加える」

「MOGAMIで繊細さを追求する」

というように、様々なシールドを試して、自分好みの音を追求してみてください!