音楽に携わる人にとって、楽器や機材は切っても切り離せない存在。
一人ひとり、それぞれ使用している楽器・機材に特別な理由や想いがあるはず...
そんな熱い想いとともに、自慢の愛機をスタジオノアのスタッフやお客様に紹介して頂く新コーナー、「推しGEAR(仮称)」が唐突に始まりました...!
今回ご紹介するのは赤坂店店長の推しGEAR、FAT 514.Dです。
FAT 514.D

この製品の型番、「514.D」の5は5世代目、14は2014年版、DはDrive(歪み)ということを意味します。
つまり、FATが歪みペダルの5世代目として2014年に世に送り出したもの、ということになります。
なぜ同じペダルが何世代もアップデートされるのか。
実はこのFATというメーカー、グラミー賞受賞経験もある国内著名ギタリスト(厳密に言うとギタリストが所属する事務所)のテックチームが開発に携わっているメーカーなのです。
元々このギタリストはレコーディング・ライブで、主にギターソロ・リードプレイ時にかけるブースターとしてBOSS SD-1やKLON CENTAURを使用していましたが、後にペダル周りやアンプが自社テックチームの製品に置き換わっていく流れで、同機能を持ったペダルが誕生しました。
気になるサウンドは...
BOSS SD-1、KLON CENTAUR同様にゲインブースターとしての用途がメインとなりますが、中域を比較的わかりやすく持ち上げる上記2機と比べ、持ち上げる帯域は下から上までレンジ広め。
ギターやアンプの持ち味を活かしつつ、そのサウンドをもう一段階持ち上げてくれるペダルと言えるのではないでしょうか。
しっかりとゲインも稼いでくれるので、伸びやかなソロトーンを作るのに最適。
また、SD-1やCENTAURはハイゲインなアンプの前段でゲインブースターとして使用するとノイズが気になる事がありますが、514.Dではその悩みが解消されています。
ローゲインなコンボアンプ(Fender Twin ReverbやRoland JC-120)やクリーンセッティングのアンプに接続して、メロウな音色でリードを取る場合も、このペダルが役立ちます。
エフェクターボードの最前段にこのペダルを入れていると、とても心強い。 FAT 514.Dは、そんな一台です。
(現在は生産終了し、入手困難となっています)