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2020年05月12日

【スタジオHow To】スタジオに必ず置いてあるMIXER(ミキサー)って何?|サウンドスタジオNOAH

--はじめに

リハスタに行くと、PAラックにいろんなつまみが付いている機材を目にしたことがあると思います。
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そう、これがミキサーです。
ここでは、このミキサーについて色々と説明していきますので是非参考にしてください。


■ ミキサーとは

まずはじめに、リハスタ内に常設してある音響機器について簡単に説明します。
一般的にP.A機材と呼ばれるものですが、そもそもP.Aとはなんなんだ思っている方もいるのではないでしょうか。
P.Aとはパブリックアドレスの略で、日本語では大衆拡声という意味を持っています。
ようするに、大勢の人に音を聞かせるための様々な機材をトータルしてP.A機材と呼ぶわけです。
その中には、マイク、ミキサー、パワー・アンプ、スピーカーといったそれぞれ別の役割がある機材が複数存在します。
今回のお題はミキサーですので、今回はミキサーについてお伝えしていきます。

MIXER=混ぜる
ミキサーは音響機器に限らず、色々な分野に存在します。
野菜や果物を混ぜる調理機器、セメントなどを混ぜるミキサー車など。

どうです?お気づきになりましたか?

分野は違えど、ミキサーの役目はほぼ同じ、混ぜることなんです。
音響機器でのミキサーは、別名調整卓とも言われていますが、外部からの色々な入力信号(マイクやCD音源、楽器などの電気信号)を一旦ミキサー内に集めて調整し、上記でもでたパワーアンプ、スピーカーといった様々な外部機器に出力する役割を持っています。


■ アナログミキサーとデジタルミキサーの違い

ミキサーには 大きく分けて2種類のタイプがあります。 1つはアナログミキサー、もう1つはデジタルミキサーと呼ばれるものです。簡単にいうと入力された電気信号をアナログ信号で扱うか、デジタル信号で扱うかの違いです。
どちらがいいかは、用途や使う人それぞれの考え方になりますのでここでは、アナログミキサーとデジタルミキサーの違いやメリット、デメリットなどについて解説していきます。

(1)アナログミキサーについて

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MACKIE 1604 VLZ 4

構造がシンプルのため、初めてミキサーを使い人やアマチュアの人には アナログミキサーがオススメです。
基本的に全ての機能が表面化しているためとても扱いやすい特徴をもっています。
また、コスト的にも安いものなら5000円程度で購入できます。 ただ、アナログミキサーには必要最低限の機能しか付いていないものが多いため、リバーブなどのエフェクト効果などをつけたいときには別途外部機材を用意する必要が出てきます。結線についても例えば、ミキサーの入出力が合計で15個ある場合で全てを使いたい場合には30本のケーブルが必要になります。

(2)デジタルミキサーについて

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YAMAHA QL5

デジタルミキサーは、ミキサー本体に様々な機能を備えており、アナログミキサーのように外部機器を用意しなくてもほとんどのことがミキサー1台でできてしまいます、さらにはデジタルミキサーはコンピュータを搭載しているものも多いので一度セッティングした状態を保存、呼び出しができるなど利便性も備えています。
また、信号をデジタル処理するため、アナログミキサーにくらべ、音質の劣化がありません。

―終わりに

今回は、アナログミキサーとデジタルミキサーの違いを簡単にさせていただきました。
現在は、アナログミキサーに変わり、コンパクトで多機能なデジタルミキサーが普及していますが、リハーサルスタジオでは、操作がしやすいアナログミキサーが主流です。中にはデジタルミキサーを常設しているスタジオもありますのでぜひ、それぞれの良さを比べてみてもらえればと思います。