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【コラム】音楽とお仕事 WEB限定特別版 「コミュニケーションのとり方」/西山 宏明(株式会社トイズファクトリー 制作部長/音楽プロデューサー)

2009.09.04

「言葉」は大事、「音」はもっと大事!! コミュニケーションのとり方  音楽って、形がない。それでも、時間は経過する。これが、まさに「瞬間芸術」なのです。音楽は「瞬間芸術」。僕は、いつもそう感じながら仕事をしています。ライブというのは、「瞬間芸術」の最たるものです。オーディエンスとパフォーマーで一緒になって、「瞬間芸術」を作り上げてゆく。そして、記憶に残る「ハレ」な時間となってゆくのです。CDは記録したものを受け手が記憶するという時間差が生まれます。「受け手」の状態によって、感動の時差があるのです。それは悪いことではありませんが...。ライブには、CDとは違ったパワーがあると思いますし、運命的な瞬間というのはライブに多いような気がします。  これを読んでくださっている方は、自分が「送り手」である方が多いと思います。曲作り、レコーディング、ライブに向かってのリハーサル、スタジオでの練習、いろいろなパターンでバンドマン同士、ミュージシャン同士の会話があると思います。  今回は、ライブにおいてのコミュニケーションについて。  ライブに関しての臨み方としては...  徹底して意図を決めて、そのゴールに向かうために、どうしたらより良い音楽になるのか...、さらにはエンターテインメントとしてのスリルがどう加えられるのか...、をコミュニケーションするべきだと考えています。  そのコミュニケーション。それには、まず会話があって、そのうえで音楽で対話ができる技量とセンスが必要となってきます。言葉によってベーシックな関係と演奏意図が理解されて...、そのうえで音楽の醍醐味!! である「音と音の絡み合いによってコミュニケーション」する。思いもよらない方向で、すごいセッションになったり、自分の可能性が広がってゆくのは、音で対話したときに実現します。そのすごさは、もちろん聴いている「受け手」にも伝わります。  ライブは、そうした面白みがある!! のです。音楽が生まれてゆくスタートラインのようなものなのかもしれません。音楽で対話。ミュージシャンなら自分らしいフレーズで自信を持って投げかけてみたいものです。 nishiyama.jpg ■西山 宏明(株式会社トイズファクトリー 制作部長/音楽プロデューサー) 数々のヒット作品の制作を手がける企画/演出プロデューサー/ディレクター。 素晴らしい才能に出会うのに、僕はジャンルは問いません。いつでもデモを送ってください。一生懸命に聴きます。応募は、下記のブログからチェックを!! 公式ホームページ「渋谷ではたらくディレクターのblog」 http://ameblo.jp/n-shy