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NOAH NEWS

【池袋店】MUSIC MAN StingRay 徹底解剖!

2022.06.17

Louis Johnson や、Red Hot Chili Peppers のベーシスト Flea が使用していたことで有名な MUSIC MAN 製 StingRay。
StingRay が登場した 1976 年頃、1970 年代から 80 年代にかけては、世界中の楽器メーカーが迷走した時代とも言われています。
Fender 社が確立した Precision Bass や Jazz Bass に代わる、新たなスタンダードを作ろうと、各メーカーが奇抜なモデルを続々と発表しました。
その中で Fender 創業者のレオ・フェンダー Clarence Leonidas Fender も、"技術者として新製品を開発したい"という気持ちから、Fender を辞職し、1972 年に MUSIC MAN を新たに立ち上げました。
今回は MUSIC MAN の歴史から StingRay の特徴と魅力を紹介していきます。

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◆MUSIC MAN とは
アメリカはカリフォルニア州、ルイスオビスポ市にある楽器販売メーカー Ernie Ball 社の、エレキギターやエレキベースを製造販売する楽器ブランド。
1972 年に、レオ・フェンダーとフェンダーアンプ設計者のトム・ウォーカーを初めとした、Fender の関係者によって立ち上げられた、歴史あるメーカーです。
創業当初、MUSIC MAN の名が入った製品はギターやベースではなく、アンプでした。
HD-130 や 412-GS は、エリック・クラプトンが使用したことで、一大ブームとなりました。
MUSIC MAN ブランドは、1984 年に Ernie Ball に買収され、エレキギターシルエットが発表されたのは、1986 年のことです。
その後、スティーブ・モーズやエドワード・ヴァン・ヘイレン、スティーブ・ルカサー、ジョン・ペトルーシらのシグネイチャーモデルを次々に発表しています。
いずれのモデルも実用性やクオリティが非常に高く、プロアマ問わず多くの方に愛されています。

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◆StingRay とは
StingRay は、1976 年に MUSIC MAN 初のエレキベースとして発表されました。
パッシブサーキットが主流だった当時、2 バンドの EQ 仕様のプリアンプ、アクティブサーキットを搭載した StingRay はまさに画期的でした。
手元のつまみで簡単にサウンドを変化させることができるため、ピック弾きや指弾き、スラップなど様々な奏法に即座に対応することができるのです。
アクティブベース自体は、StingRay登場以前に Alembic 社によって発売されていましたが、非常に高価であったため、一般的となるには高いハードルがありました。
MUSICMAN が発表した StingRay によって、アクティブベースは広く認知されることとなりました。
このベーシストのプレイスタイルに起こった革命は、音楽そのものに多大な影響を与えることとなったのです。

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◆当店レンタル品 StingRay 3EQ HH
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- Body Wood : Ash
- Neck Wood : Maple
- Fingerboard : Maple
- Scale Length : 34"
- Pickups : MUSIC MAN Humbucking with Alnico Magnets
- Electronics : 3-Band EQ
- Switchng : 5-Way Lever Pickup Selector
- Frets : 21
- Neck Radius : 11"
- Tuning Machines : Schaller
- Neck Attachment : 6 Bolt Neck Plate
- Bridge : MUSIC MAN Chrome Plated, Hardend Steel Bridge Plate with Stainless Saddles

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マシンヘッドが 3 対 1 に配置された、オリジナルのヘッドストック。
これは、Forest White のアイデアで、片側 4 つのマシンヘッドよりも、チューニングの際に手が届きやすいようにという考えのもと設計されています。
Fender のベース同様、チューナーポストとナット、ブリッジ間の弦が直線的になるよう配置されています。

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ボディ材にはアッシュが使用されています。アルダーやバスウッドよりも、クリスピーな高音域と音抜けの良さに特徴があると言えます。
ボディシェイプは左右対称で、プレシジョンベースのような印象です。
Fender の流れを汲む、伝統的なエルボーカットが施されています。

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良質なメイプル材を使用。ネック厚はジャズベースよりも太く、こちらもプレべのような印象。
指板材には同じくメイプルが使用されており、音の立ち上がりが優秀。
アッシュボディとの相性が抜群に良いです。

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マシンヘッドは Fender と同タイプでオーソドックスなタイプ。MUSIC MAN のロゴが刻印されています。
ガタつきや振動ロスも見られず、チューニングの安定性も高いです。
上述の 3 対 1 という配列により、高音弦のチューニングもラクに行なうことができます。

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ブリッジプレートは広幅なスチール製、左右にスタッドが設置されています。
これにより細かな弦高調節を可能としており、幅広いセッティングに対応することができます。

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ネックジョイントプレートは 6 点留めのボルトオンジョイント。4 点留めよりも、細かな締め具合の調節ができます。
少しオカルトチックな話ですが、ボルトの締め具合で音色がかなり変化します。

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ピックアップは伝統的なアルニコマグネットを使用したハムバッカータイプ。
ポールピースは各弦に応じてあらかじめ高さを調整してあります。
アルニコマグネット由来のピーキーな高域が得られ、Stingray 特有の音色を出すことができます。
Stingray と言えばハム 1 発の印象が強いですが、当店のモデルはフロントとリアに 2 発搭載されています。
ピックアップセレクターを切り替えることで、従来の Stingray らしいサウンドから、ジャズベースのようなサウンドまで非常に幅広いサウンドメイクが可能となっております。

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◆スタッフインプレッション
<<見た目>>
現行の Stingray と異なり、ネックジョイントやハードウェアはクラシックで、Fender のベースからの持ち替えもスムーズです。
ヒールカットは施されていませんが、かえって無骨な感じを醸し出しておりカッコイイです。
重量もそれなりにあり、サウンドもずっしりと下から支えてくれる頼もしさがあります。

<<サウンド>>
ピックアップが 2 発載っており、ピックアップセレクターで様々なサウンドメイクをすることができます。
ピックアップセレクターによって、フロントのみ、2 ハムの外側、内側、リアのみ、と切り替えることができます。
汎用性があり、ジャンルレスに使用することができる優秀なベースですね。
リアハムのみの出力で EQ をドンシャリ気味にすると、Stingray らしいサウンドを出すことができ爽快感があります。
非常に独特なサウンドですが、激しいバンドサウンドの中でも埋もれることなく、存在感をアピールしてくれます。
同社の BONGO シリーズのようなサウンドも作ることができるので、Dream Theater の John Myung や、The Omnific 好きにもおすすめ。

https://www.instagram.com/reel/Car-mo7FfdY/?utm_source=ig_web_copy_link

◆著名な Stingray 使用ベーシスト
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Stingray と言えばやはりこの人!RHCP のフリーです。
Stingray から Modulus を経て、現在は自身の Fender シグネイチャーモデルを使用しています。
激しいスラップからメロウな指弾きまで、80 ~ 90 年代ほどまでは Stingray で RHCP のボトムを支えました。
様々な曲調が特徴のミクスチャーロックバンド RHCP、手元でのイコライジングが可能なアクティブサーキット搭載の Stingray はまさに打ってつけだったのです。

https://www.youtube.com/watch?v=a9eNQZbjpJk

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元祖 Stingray 奏者と言えばこの人でしょう。
パワフルかつアグレッシブなスラップが特徴で、セッションベーシストとして様々なアーティストの作品に携わりました。
Michael Jackson の Billie Jean のベースも、彼が担当しています。

https://www.youtube.com/watch?v=tPBDMihPRJA


●スタッフイチオシベーシスト

<<Leader(川口 賢太郎) from 54-71>>
ヒップホップを軸とし、必要最低限に音を削り落としたオルタナバンド、54-71。
そのベーシスト、川口賢太郎も、Stingray 使用者の一人です。
2 フィンガーでボトムを支えるスタイルはまさにリズム職人のような雰囲気を醸し出しており非常にかっこいいです。

https://www.youtube.com/watch?v=Ndo6F9WgKME


◆まとめ

今回は Music Man の歴史からスタッフインプレッション、Stingray 使用ベーシストまで簡単にまとめてみました。
伝統的な部分を残しつつ、今なお進化し続けている Stingray。これからも多種多様な音楽シーンで活躍し続けていくことでしょう。
Stingray ベースの魅力を、サウンドスタジオノア池袋店で体感してみてはいかがでしょうか?


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