音楽コラム集|スタジオマンが教える豆知識
2021.07.25
ギターを弾き始めて最初にぶつかる壁「コード」。
練習している曲中に弾きにくいコードが出てきて、挫折・・・。
そんな事例をよく耳にします。
そんな方に是非使っていただきたいのが「カポタスト」です!
カポタスト(以下 カポ)とは、特定のフレット付近に弦6本をまとめて取り付けて、押さえておいてくれるものです。
楽器店などに必ずおいてあるアイテムで、初心者から上級者まで使用者が多いです。
「カポタスト」の語源は、イタリア語で「指板の先端」を意味する「capodastro」からきているようです。
カポを使う最も大きなメリットが、「弾きにくいキーの曲を弾きやすくしてくれる」です。
曲のキー(音階)によっては、カポ無しで通常のチューニングのギターだと、弾きにくいコードがたくさん出てくるといったケースが多く、ギタリストを悩ませることがあります。
また、歌との合わせで、練習や本番当日のボーカリストのコンディションにより急遽キーを変更することもあります。
そういった際に、カポを使うことで、弾きやすいコードシェイプを保ちつつ移調してくれるので、非常に便利です。
カポにはいくつか種類があります。
代表的なのは、ワンタッチで着脱が可能な「バネ式」。
バネの力で締め付けて、弦を固定するタイプです。
また、ネジを締めて固定するタイプの「ネジ式」も根強い人気があります。
こちらは弦の締め付け具合を調整でき、音質への影響などを考慮しながらシビアに調整したい時には最適です。
実際に演奏に使用する際の付け方は、コードを押さえる時同様、なるべくフレット近くに装着することで、音質の変化やピッチの崩れを防ぎます。
カポには先述のようにいくつか種類があるので、好みに応じて選ぶのが良いでしょう。
着脱方式などの種類以外では、素材やデザインもメーカーによって多様で、動物型のかわいいカポも販売されています。
初心者の「最初の一個」としておすすめなのは、KYSER(カイザー)社のKG6です。
バネ式のカポで、しっかりとした締め付け力がありながらも、グリップは柔らかく、着脱も簡単です。
また、カラーも豊富に生産されているので、デザインで選べるのも大きな特徴です。
値段も比較的安価で、Amazonで2,400円程度となっています。
これまで音楽史を彩ってきた名盤にも、カポを使用した曲がたくさんあります。
楽曲によるキーの違い、移調というのは楽器奏者には避けられないものなので、ギターを始める時に1個必ずゲットしておきたいアイテムです。
是非自分にあったカポを探してみてください!
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